文学作品

村上春樹の「海辺のカフカ」を読んでカフカに興味を持ち、この年でやっと「変身」を読んでみました。一緒に「断食商人」も読んでみたり。どちらも疎外、孤独というものを辛辣に書いていて、読んだ後しばらく考え込んでしまう程でした。
時間の経過による、物事への無関心、情の喪失そしてザムザの死の後の希望に満ちた家族。
どれも認めたくないものばかりだけど、きっと同じようなことを僕もしてきたんだろうなぁ
と感じました。
後に何もできなくなることがわかっていても、最悪の結末になるとわかっていても、それでも手を差し伸べ、そのときがきたら「自分はよくがんばった」といって納得することがはたして本当に正しいことなのでしょうか。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)海辺のカフカ (下) (新潮文庫)変身 (新潮文庫)